2023年の軽井沢、2024年の札幌北広島開催に続き、2025は10月9-10日の3日間、前年に続いて札幌北広島クラッセホテルにおきまして臨床研究推進ハンズオンセミナーを開催いたしました。臨床評価研究所のご協力をいただき、兵庫医科大学データサイエンス部門主任教授 森本剛 先生をはじめ経験豊富なチューターの先生にもご参加いただき、臨床研究の基礎から解析テーマの決定、実際の統計解析までを以下の日程でみっちりご指導いただきました。昨年同様、非学会員にも参加の門戸を広げ本セミナー受講を機に5名の先生に新たに学会に入会いただきました。本委員会の命題である「DIC研究の推進」のための若手研究者新規参入にもつながったものと思います。
森本先生の講義のあと、それに関するハンズオンセミナーをチューターの先生方のご協力をいただきグループごとに行いました。夜12時ちかくまで、グループワークが続いておりました。

最終日には、これまでの学習の成果のまとめとして仮想データを用いての研究計画・解析結果の発表が行われました。その後森本先生からのフィードバックをいただきさらに理解が深まっていたようでした。
以下、各グループの仮想研究テーマです。グループ3は非常にユニークなテーマで興味を惹きました。
グループ1: 腎代替療法の転帰: 前期高齢者群と後期高齢者群の比較
グループ2: 心停止後患者に対する髄注トシリズマブ投与が神経学的予後を改善させるか
グループ3: 毎日飲むビールがアサヒビールであるかによって大学院生の論文採択率に差があるのか


秋晴れの北海道をバックに記念撮影
開催事務局和田剛志から各グループに受講証が授与されました。
セミナー終了後、受講者の方々にご協力いただきアンケートを実施しました。セミナー評価に加えて、昨年に続きセミナーを通じて得られた知識を論文執筆につなげるべく本委員会のもう一つのプロジェクトであるLOCOMOCO(Landmark Of Clinical Observations in MicrOcirculation and Coagulation Outcomes)事業への参加の希望調査を実施しました。
急性期DIC研究の再活性化を推進するための委員会からのアンケート結果
■本委員会主催の論文作成グループ(LOCOMOCO)への参加を希望されますか?
はい 6
いいえ 8
未回答 3
コメント例
・「なんとなく」のところが多く、知らないことばかりだと思い知らされました。
・座学の知識を整理してからもう一度参加したいです。
・頑張って論文を書きます
第3回となる本セミナーにおいても、参加者からは臨床研究に対する高い関心と意欲が示されました。一方で、本委員会事務局として、セミナー参加を契機としてLOCOMOCOプロジェクト等を通じた論文公表に至った実績が未だ十分とは言えない点を課題として認識しています。今後は本セミナーの参加者に限らず、過去の受講者も含めて改めて積極的にアプローチを行い、研究テーマの具体化から解析、論文作成・投稿に至るまでを一貫して支援する体制を強化し、確実に学術成果へと結実させる取り組みを推進していく所存です。
また、今回は日本血液学会学術集会の開催時期と重なった影響もあり、内科系診療科の先生方の参加を十分に得られなかった点は、事務局としての反省点と受け止めています。次回以降は、関連学会の日程を踏まえた早期のスケジュール調整を行い、より多様な診療科からの参加が得られるよう配慮してまいります。
本委員会としては、単発のセミナー開催にとどまらず、参加者を実際の研究成果創出へと導く「出口」を強く意識した活動を今後も継続・発展させ、臨床研究の裾野拡大と質の向上に寄与していきたいと考えています。
本セミナーの開催にあたり多大なご協力を賜りました参加者、臨床評価研究所スタッフ、学会事務局、本委員会委員の皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。
敬具
急性期DIC研究の再活性化を推進するための委員会
委員 和田 剛志
委員長 山川 一馬