血栓止血モデル部会

部会長: 岩城孝行
副部会長: 河尾直之
部会員: 永井信夫 後藤信一 山下 篤

 

詳細情報

  • 令和5年度活動報告
    血栓止血モデル部会

    部会長 岩城 孝行

    令和5年度活動報告

    1. 第45回日本血栓止血学会学術集会における学術推進委員会(SPC)シンポジウムにおいて、「明日の研究につながる最新・有用な実験方法-Novel and useful methodsfor your research-」を開催し、以下の演者の皆様にご発表頂きました。

    1) Informative three-dimensional electron microscopy with immunogold labeling for biomedical target localization
    澤口 朗(宮崎大学医学部 解剖学講座 超微形態科学分野)
    通常の組織染色をしたスライドを、鉛とウランの溶液で処理すると簡単に卓上電子顕微鏡で観察できるようになるという発表には素晴らしかったです。既存の標本の活用方法もあり、大変示唆に富む内容でした。

    2) In vivo cell specific depletion techniques in thrombosis and hemostasis
    白井俊光(山梨大学医学部 臨床検査医学講座)
    現時点では細胞が限定された技術ではあるが、今後汎用性が拡張されれば様々な応用が可能であると思わせる内容であった。なお、白井先生には本年度から部会員に就任していただきました。

    3) NASH model in hyperlipidemic mice and its association with fibrinolytic factors
    岩城孝行(浜松医科大学医学部 薬理学講座)
    高LDL血症マウスモデルを用いて、線溶因子が肝内マクロファージの泡沫化に影響し、それに続く肝臓の線維化を制御しているという報告でした。線溶機能がマクロファージの機能に影響する事を示唆する内容で、線維化とは独立した機能について考えさせられる内容でした。

    4) Uncover cellular heterogeneity in single-cell analysis
    白井 学(国立循環器病研究センター 創薬オミックス解析センター)
    最新の心筋細胞のシングルセル解析の結果を提示していただきながら、部会員にも利用しやすいような方法論を教示していただけました。今後はこういう技術の利用が不可避になる時代になったことを感じさせる内容でした。

     
    令和6年度活動予定

    1. SPCシンポジウム内容について部会員で検討。
    第47回日本血栓止血学会学術集会(2025年6月27日-29日)における学術推進委員会(SPC)シンポジウムでは、「昨今の遺伝子編集技術を用いた新しいモデルとin silico解析」を主テーマとして、最新の研究動向を踏まえて企画と立案を行う予定です。
     

  • 令和4年度活動報告
    血栓止血モデル部会

    部会長 山下 篤

    令和4年度活動報告

    1. 肺血栓塞栓症モデルの開発プロジェクト。
    小血栓塞栓を想定したマウス肺血栓塞栓モデルを作成し学術雑誌に報告した。
    Okabe H, et al. Inflammatory response induced in pulmonary embolic lung: evaluation using a reproducible murine pulmonary embolism model. Global Journal of Biology, Agriculture and Health Sciences.

    2. 令和5年度SPCシンポジウムの企画立案を行い、新規電子顕微鏡技術、後天的細胞・分子除去、NASH動物モデル、単一細胞解析技術に決定した。

     
    令和5年度活動予定

    1. 令和5年度SPCシンポジウム「明日の研究につながる最新・有用な実験方法-Novel and useful methods for your research-」を開催する。
    座長:山下 篤(宮崎大学医学部 病理学講座)
       永井信夫(長浜バイオ大学 アニマルバイオサイエンス学科)

    1) Informative three-dimensional electron microscopy with immunogold labeling for biomedical target localization
    澤口 朗(宮崎大学医学部 解剖学講座 超微形態科学分野)

    2) In vivo cell specific depletion techniques in thrombosis and hemostasis
    白井俊光(山梨大学医学部 臨床検査医学講座)

    3) NASH model in hyperlipidemic mice and its association with fibrinolytic factors
    岩城孝行(浜松医科大学医学部 薬理学講座)

    4) Uncover cellular heterogeneity in single-cell analysis
    白井 学(国立循環器病研究センター 創薬オミックス解析センター)

  • 令和3年度活動報告
    血栓止血モデル部会

    部会長 山下 篤

    令和3年度活動報告

    1. 第43回日本血栓止血学会で「包括的血栓止血解析モデルの実践と応用」をテーマしたSPCシンポジウムを開催し、生体外、生体内、シミュレーションモデルと幅広い情報を共有した。
    2. 肺血栓塞栓症モデルの開発プロジェクト。
      小血栓塞栓を想定したマウス肺血栓塞栓モデルを作成し学術雑誌に投稿した。

     

    令和4年度活動予定

    1. 研究課題「肺血栓塞栓症モデルの開発」のプロジェクトを推進する。
      特に、再現性の高い肺血栓塞栓モデルを開発、報告する。
    2. 令和5年度SPCシンポジウムを企画立案する。
  • 令和2年度活動報告
    血栓止血モデル部会

    部会長 山下 篤

    令和2年度活動報告

    1. ISTHとの整合性などを考慮し、動物モデル部会から血栓止血モデル部会への部会名変更を行った。
    2. 第43回日本血栓止血学会SPCシンポジウムに向けて、血栓止血モデルの普及を目指す「包括的血栓止血解析モデルの実践と応用」を企画した。
    3. 肺血栓塞栓症モデルの開発
    4. 1.画像研究などに有用な血栓症モデルを開発するために、ウサギ頚静脈血栓モデルを作成し、MRIによる急性期静脈血栓の検出を報告した。

      2.再現性の高い肺血栓塞栓モデルを開発中である。

     

    令和3年度活動予定

    1. 第43回日本血栓止血学会SPCシンポジウムを以下の内容で報告し、各種モデルの普及を目指す。
      「包括的血栓止血解析モデルの実践と応用」Comprehensive analysis of thrombosis and heamostasis: laboratory practice and application.
    2. 1.In vitro analyses of hemostatic function

      荻原建一(奈良県立医科大学 小児科)

      2.Novel murine in vivo imaging model of deep venous thrombosis

      原 哲也(神戸薬科大学 臨床薬学研究室)

      3.Potential different impact of inhibition of thrombin function and thrombin generation rate for the growth of thrombi demonstrated by computer simulation

      綾部健吾(東海大学医学部 循環器内科)

      4.Development of nucleic acid drugs and model animals

      斯波真理子(国立循環器病研究センター研究所 分子病態部/リードファーマ(株))

    3. 肺血栓塞栓症モデルの開発を推進する。
      再現性の高い肺血栓塞栓モデルを開発、報告する。
  • 令和元年度活動報告
    血栓止血モデル部会

    部会長 山下 篤

    令和元年度活動報告

    1. 「肺血栓塞栓症モデルを用いた探索的研究」をテーマとしたSPCシンポジウムを開催した。
    2. シンポジウムにて研究促進費の研究課題「肺血栓塞栓症モデルの開発」による研究成果を報告、妊娠に関連する深部静脈血栓塞栓症や慢性血栓性肺高血圧症の病態を議論した。

     

    令和2年度活動予定

    1. 研究課題「肺血栓塞栓症モデルの開発」のプロジェクトを推進する。
    2. 研究課題「肺血栓塞栓症モデルの開発」のプロジェクトの成果を共有するために論文として報告する。
    3. 令和3年度SPCシンポジウムの企画を行う。
  • 平成30年度活動報告
    動物モデル部会

    部会長 梅村 和夫

    平成30年度活動報告

    1. 研究促進費の研究課題「肺血栓塞栓症モデルの開発」についての研究を進めた。
    2. その成果を2019年度日本血栓止血学会学術集会SPCシンポジウムで報告するための準備をした。

     

    令和元年度活動予定

    1. 「肺血栓塞栓症モデルを用いた探索的研究」をテーマとしたSPCシンポジウムを開催する。
    2. SPCシンポジウムの中で研究促進費による研究成果を報告する。
  • 平成29年度活動報告
    動物モデル部会

    部会長 梅村 和夫

    平成29年度活動報告

    1. 第39回日本血栓止血学会SPCシンポジウムにおいて動物モデル部会によるシンポジウムを実施した。有意義なシンポジウムとなった。
    2. 研究促進費の研究課題「肺血栓塞栓症モデルの開発」の研究を実施している。
       ・ウサギ頚静脈血栓モデルを作成し、MRIによる急性期静脈血栓の検出を検討した。
       ・マウス肺塞栓モデルを確立した。

     

    平成30年度活動予定

    1. 研究促進費の研究課題をさらに推し進め、最終年度となるので成果をまとめる。
  • 平成28年度活動報告
    動物モデル部会

    部会長  梅村 和夫

    平成28年度活動報告

    1. 第39回日本血栓止血学会SPCシンポジウムにおいて動物モデル部会によるシンポジウムを企画した。
      テーマ:次世代抗凝固薬の可能性を血液凝固XI,XII因子に求めて-動物モデルからの展望-
    2. 動物モデル部会として、2016年血栓止血学会研究促進費に研究課題名:「肺血栓塞栓症モデルの開発」で申請し、採択された。
    3. 動物モデル部会の機能強化のため、副部長を1名追加した。

     

    平成29年度活動予定

    1. 第39回血栓止血学会SPCシンポジウム(動物モデル部会担当)において、演者との打ち合わせのもと、有意義なシンポジウムにする。
    2. 血栓止血学会研究促進費による研究課題のための推進会議を開催し、研究の進捗報告と研究計画のさらなるブラッシュアップをする。
  • 平成27年度活動報告
    動物モデル部会:永井 信夫
    平成27年度活動報告

    1. 第37回日本血栓止血学会学術集会において、炎症・免疫と血栓部会と合同で「炎症・免疫と血栓をつなぐ動物モデル」シンポジウムを開催した。
    2. SPC活動報告として、血栓止血学会誌(2015;26:454-458)に動物モデルからの第Ⅺ因子阻害薬に関する内容を紹介した。
    3. 血栓止血学会誌編集委員会と共同で、血栓止血学会誌にノックアウトマウスシリーズの連載を再開した (2016;27:85-90)。

     

    平成28年度活動予定

    1. 動物モデルを用いた、血栓止血領域の研究を学会員に紹介する。
    2. ノックアウトマウスシリーズの連載を年2回程度行う予定である。
  • 平成26年度活動報告

    平成26年度活動報告

    • 日本血栓止血学会誌第25巻第4号に、森島義行部会員の執筆した活動報告を掲載した。本報告では、創薬に用いられている動物モデルを経験に即して説明して頂いた。
    • 炎症・免疫と血栓部会と合同で、第37回日本血栓止血学会のシンポジウムを企画した。

     

    平成27年度活動計画

    • 第37回日本血栓止血学会において、炎症・免疫と血栓部会と合同SPCシンポジウム「炎症・免疫と血栓を繋ぐ動物モデル」を開催する。
  • 平成25年度活動報告

    平成25年度活動報告

    部会長 永井信夫

    2013年度活動状況
    第35回日本血栓止血学会学術集会において線溶とその制御部会と合同でSPCシンポジウム「線溶等動物モデル」を開催した。本シンポジウムでは5名の演者が発表したが、そのうち、竹下享典先生と梅村和夫先生の発表は日本血栓止血学会誌第24巻5号に報告されている。
    国内外での血栓止血領域での動物モデル・動物実験に関するトピックス、特に動物モデルの有用性と問題点に関するトピックスを日本血栓止血学会誌第24巻5号に紹介した。
    2014年度活動計画
    血栓止血領域における動物モデル・動物実験に関するトピックスを、学会員に適宜報告する。
    動物実験の有用性と問題点に関する論文・総説を専門の先生に依頼して日本血栓止血学会誌に掲載し、学会員に紹介する。

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