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用語集(詳細説明)

大分類:血小板

小分類:薬剤


血小板輸血
 

解説

【一般名】
 成分献血由来の人血小板濃厚液(濃厚血小板-LR[日赤])(PC)が販売されている. 1単位(全血200ml相当)に含有する血小板数は2×1010個以上3×1010個未満で、1、2、10、15及び20単位製剤がある.標準製剤以外に、放射線照射及びHLA適合製剤がある.使用期限は採血後4日以内で、22℃、震盪条件下で保存する.

【適応と禁忌】
 血小板減少症や機能異常症を対象に、出血のリスクを回避する(予防投与)あるいは出血を治療(止血)する(治療投与)かの目的で輸血する.血小板血栓形成の亢進による病態である血栓性血小板減少性紫斑病や溶血性尿毒症症候群或はヘパリン起因性血小板減少症では輸血により病態を悪化させる恐れがあり、慎重投与が必要である.
 適応の決定は、血小板数、出血症状、感染症や凝固異常などの出血リスク増加因子の有無そして侵襲的処置の有無等で判断する.造血障害に伴う内科的な予防投与は、血小板数1-2万/μl未満を輸血トリガー値として、血小板数1-2万/μl以上を目標に輸血する.出血の治療や侵襲的処置時の出血予防は、血小板数5万/μl以上を目標に輸血を行う.

【投与法と治療効果】
 一回投与量は患者の循環血液量や目標血小板数に基づき考慮するが、成人では10単位が標準である.輸血された血小板は輸血後2-3日で体内から消失する.輸血後翌日までに期待通りの血小板数上昇が得られない場合(血小板輸血不応状態)には、その原因としてHLAなどに対する血小板同種抗体や感染や播種性血管内凝固症候群(DIC)などによる消費亢進を疑う.抗HLA抗体が存在する場合は、HLA適合血小板の供給を受けることができる.

【副作用】
 蕁麻疹などのアレルギー反応が3-5%の高い頻度で起こる.アナフィラキシーなどの重症反応をきたした場合は、以後の予防措置として血小板の洗浄が効果的である.

図表

参考文献

1) 血小板濃厚液の適正使用,厚生労働省編,血液製剤の使用にあたって(第4版).東京,じほう,2009.

2) 半田 誠:血小板製剤,血栓止血誌 20:495-497,2009.

引用文献

著者

半田 誠

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