用語集(詳細説明)
解説
【概要】 血管の内腔を被覆する
血管内皮細胞は,強力なネガティブチャージにより血小板をはじめとする血球成分の接着を抑制する.また抗血小板・抗凝固作用ならびに高
線溶作用を通して血栓形成を抑制し,血管壁の恒常性維持に寄与する.
3)高線溶ポテンシャル:
血管内線溶反応開始因子である
組織型プラスミノゲンアクチベータ(tPA)は血管内皮細胞から分泌される.血栓形成局所ではFXaやトロンビンにより,その分泌は反応性に増大する.生理的には,止血血栓が増大しすぎずそして血管壁の修復とともに血栓が消退するよう,凝固系の活性化あるいは血栓形成程度に応じて線溶活性は時空間的に巧妙に制御されて発現し,不要あるいは過剰血栓を溶解している.
図表
参考文献
1) 鈴木優子他:凝固線溶系分子による血管内皮細胞機能の維持,血液内科 69(3):2014.
引用文献
著者
鈴木 優子
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