2007年5月25日 委員長 鈴木宏治
日本血栓止血学会では2000年に、「血栓止血学関連領域の各専門分野における学術情報の調査検討及び診断・治療・予防法等の標準化・開発・教育等に関する学術的検討を行い、得られた成果を会員及び広く一般に公開する」ことを目的として学術専門委員会を立ち上げました。この学術専門委員会には11の専門検討部会(血管バイオロジー、血小板・VWF、血栓性素因/SNPs、血友病標準化、抗リン脂質抗体標準化、凝固、静脈血栓症/肺塞栓症会、線溶・プロテオリシス、DIC、HIT、癌と血栓止血)がおかれ、各検討部会長の努力と若い先生方の協力の下、活発な活動を展開してまいりました。とりわけ、診断・治療・予防法等の標準化に関する検討部会の活動は、学会活動の社会貢献の重要性や関連する他学会との協働の必要性もあり、より現実社会に向けた活動となってまいりました。その結果、標準化を主な目的とする検討部会と教育・研究活動の推進を目的とする検討部会の検討事項を、同一の委員会内で討議することに限界が生じてまいりました。そこで、2005年から標準化を主な目的とする検討部会は学術標準化委員会(Scientific Standardization Committee:SSC)(吉岡 章委員長)の下に活動することになりました。一方、教育・研究活動の推進を目的とする検討部会については、新たに、「血栓止血学関連領域の各専門分野における先端的な学術情報の調査検討及び創薬シーズの探索、診断・治療・予防法の開発等の研究・教育に関する学術的検討を行う」ことを目的として、学術推進委員会(Scientific Promotion Committee: SPC)(鈴木宏治委員長)を設け活動することになりました。現在、学術推進委員会には7つの検討部会(血管バイオロジー、癌と血栓、炎症と血栓、巨核球・血小板、凝固線溶とその制御、組織線溶、抗血栓療法)が設置されており、その活動の一環として、2005年の学術集会から学術推進SPCシンポジウムが開催されています。毎年、3つのテーマでシンポジウムが開催されていますが、現在、2つテーマは検討部会から、もう1つのテーマは会員から一般公募して開催されています。以下に、これまでに行われた学術推進SPCシンポジウムの内容を記します。
本学会は、血栓と止血が関係する多様な疾患に関する基礎的・臨床的課題について正面から真摯に討議する学会であり、血栓止血関連疾患に関る多くの関連学会の要の位置にあると自負しています。こうした状況の下で、学術推進委員会が取り組むべき検討事項は数多くあると思われます。会員諸氏の積極的な参加と支援を宜しくお願いいたします。