日本血栓止血学会
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編集委員会
編集委員長挨拶

編集委員長 尾崎由基男
山梨大学大学院医学工学総合研究部医学系学域臨床検査医学講座

 日本血栓止血学会誌は学会の先達が残した伝統である高い科学水準を保ちながら、最近では臨床的な側面も強化されつつあります。しかし、日本血栓止血学会編集委員会は現状に満足することなく、会員の皆様への有用な情報の発信源の一つとして、日本血栓止血学会誌をよりいっそう充実していくつもりですので、ご援助のほどよろしくお願い申し上げます。今年は 現在の日本血栓止血学会誌に対しての会員の皆様のご意見、ご評価をいただきたくアンケート調査を予定しております。
 この4,5年分のバックナンバーを見ながら感じたのですが、最近 冊子を手に取り、ゆっくりとページをめくる機会が少なくなりました。かなりの学術誌が電子版で配布されるようになり、部屋のコンピューターからPDF版を入手できます。部屋にいながらにして、世界中の最新の文献にアクセスできるという非常に効率の良い研究環境になりました。日本血栓止血学会誌も現在ホームページのみでなく、J-STAGEというシステム上で公開され、世界の学者からのアクセスが可能です(会員以外は抄録のみ)。インターネットを中心とする電子情報システムの進歩で、情報の伝達スピードは速まり、論文が受理されるとかなり早くから電子版で読むことが出来ます。研究成果の伝播が圧倒的に早くなり、競争が激化しています。研究者間の交流にしても、最近ではアメリカ、英国からのメールにすぐに返事を出さないと、催促が来るような状況です。この様な競争が激しいスピード時代にあっては、欲しい文献だけをサーチして、ダウンロードするという情報入手スタイルが正当化されるのは致し方ないのかもしれません。
 しかし、このような状況が続くと、視点が近視眼的になりそうな危惧を覚えます。生命現象の大きな輪の中のほんの一部しか見えず、より普遍的な大きな流れが理解できない。このような状態を防ぐためにも、雑誌をゆっくり手にし、多方面からの考え方を吸収して自らの研究に活かす、研究の本質たる哲学的な思考の匂いを嗅ぐことに努めることが必要と思われます。多忙な生活の中で、  このように雑誌をゆっくりめくるというスローライフスタイルの時間を積極的に作りたい。日本血栓止血学会誌がこのような意味で、会員の先生方のお役に立てば理想的ですが、この目的に近い内容にするためにも、編集委員会の委員と共に努力したいと思います。
役員
委員長: 尾崎由基男
委 員: 朝倉英策 池田宇一 柏木浩和 苅尾七臣 高木淳一 高宮 脩
西川政勝 松野浩之 窓岩清治 山崎雅英 山本順一郎 和田英夫


日本血栓止血学会事務局
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